中学卒業おめでとう 母より
長女の卒業式。
卒業おめでとう
生まれてから、あっという間の15年間。
彼女が、お腹の中に来てくれたと分かった時、本当に心から嬉しかった。
妊娠中、初めてお腹を蹴った時、初めて母親になることを感じた、あの時の気持ち。
女の子だと告げられた時、オードリーヘップバーンの写真を部屋に飾って、ずっと見ていた。
美人な子が生まれるといいなって、思って。
苦しかった陣痛を乗り越えて、初めてこの子を抱いた時、何とも言えない幸せを感じた。
小さい手と、小さな足と、小さな体。
柔らかな肌。
育児休暇中、毎日毎日、一瞬も離れることなく一緒にいられる事がとても幸せだった。
誰かに預けたいなんて、全く思わなかった。
片時も離れず、まだ言葉も話せない娘に向かって、ずっと話しかけていた。
初めて寝返りをした時、初めて掴まり立ちをした時、初めて歩いた時、初めてママと言った時、初めて保育園に登園した時のこと、全て昨日のことのように覚えている。
ママ〜ママ〜と泣いている娘の泣き声を聞いて、保育園の外で私はずっと泣いていた。
泣きながら出勤した。
母乳を飲んでいる感触も、抱っこしていた感触もずっと覚えている。
毎日大好きよと言って、登園の時とお迎えの時には、毎日強く抱きしめた。
すると、近くにいる園児達が、私にハグを求めて集まるようになった。
1人1人にハグをするようになった。
側で見ている娘は、ヤキモチを焼いて泣いたりもした。
帰りの道中では、毎日ママ大好きよ〜と言ってくれた。
下の子が生まれたら、毎日ヤキモチを焼いて抱っこを求めて泣いていた。
スリングを使いながら、2人を抱っこしていた。
でも、ずっと感じていた。
ママを独り占めしたいと、心の中で言葉に表せない感情がある事を、わたしはずっと感じていた。
そんな幼少期だった。
彼女は、自分の感情を言葉に表すのが苦手なまま成長したと思う。
どんな中学生になるのだろう、どんな高校生になるのだろう。
幼い頃はずっとそう思っていた。
ママ大好きだった彼女には、順調に思春期が来て、順調に反抗期も来ている。
振り返ってみると、反省ばかりの母親だった気がする。
100点の母親なんてどこにもいない、そう思っていても、周りにもそう言っても、自分の事になると欠点ばかりが目につく母親だった。
ゴメンね。
謝らなきゃならない事が、たくさんあるね。
本当にゴメンね。
でも、あなたが生まれてきてくれて、下の子2人が生まれてきてくれて、子育てと言う最高のプレゼントがもらえて、ママは本当に幸せでした。
これからも、まだまだ続く成長を応援させてください。
子育ては、私の人生の中で最高の幸せをもたらしてくれる。
子どものためだったら、なぜか無限のエネルギーが湧いてくる。
不思議…
これから大人の階段を登って行く娘へ
ありがとう。
ずっとずっと、ありがとう。
株式会社 NIPPON5感育協会代表
TOCCO
幼児期からの『5感タッチケア』オーガニック・無添加の食卓を作る『食育講座』などのプログラムを通して、五感を育みながら、子どもの好奇心、感性、知能を育てるメソッドを確立とし、2013年より活動をしはじめ、2016年に『NIPPON5感育協会』を設立。
子どもの心は、スキンシップも食も大人の手で育んでいくことの大切さを伝えることを、心手育(COTECCU)として子どもを生んだら子どもに寄り添って育てる大切さを伝えている。
3人の娘を育てる母として、子育ての中での「発見」や「気づき」を「NIPPON5感育協会」のコンテンツとして、忙しい子育てママに提供する活動を続けている。
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