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抱き癖って本当?もう一度確認すべき最新の育児法

育児の仕方って時代とともに変化していくものなんですよね。その時代の変化に気がつかないと、時代遅れな育児法を実践しかねません。その典型的な例が赤ちゃんの抱き癖という事例です。
そこで、今回は抱き癖について、お伝えします。
生まれた子のおばあちゃんとなる方から、「赤ちゃんはしょっちゅう抱っこしていたら、抱き癖が付くから泣いても頻繁に抱っこしないほうが良い」・・・というような事を言われたことはないですか?
または、「赤ちゃんは泣くことで肺が強くなるから、泣かせてても大丈夫だ」・・・という事も聞いたことないですか?
言葉を巧みに操れない赤ちゃん・・・泣くことでしか意思表示できない赤ちゃん・・・そんな赤ちゃんの心理を読み解いてみましょう。

抱き癖は欧米育児法が間違って日本に伝わった

抱き癖とは、本来欧米で主流であった育児方が、変化して日本に伝わったものなんです。

18世紀半ばを過ぎた頃から、イギリスでは産業革命が起こりました。社会進出する女性の心身の負担を軽減することを目的にこんなことを提唱する学者さんがいたのです。
『子どもは別室で寝かせ、あまり手をかけてやらない方が良い。その方が、子どもは自立するもの』と、それまで重視されていた たくさん触れ合って、愛情たっぷりかける事が非合理的だと言われ始めたのです。そして、産業革命の波はついに日本にも押し寄せられ、「抱かない  触れない 育児法」は大きく影響しました。

日本の伝統的な、1日の多くの時間を肌を密着させて過ごすべったり育児は、西洋医学の輸入とともに「抱き癖」と言う言葉に変化していったのです。言葉を自由に操れない乳児が泣く事は、何らかの要求をしているサインで、そのほとんどが「抱っこしてほしい」と言うことなのです。時代とともに育児法は変化し、今は抱き癖は死語になりつつありますが、いまだに根強く残っているのが「抱き癖」という概念です。

抱かない育児法の間違いとは?もっと抱きしめる現代の育児法

さて、「抱かない・振れない育児法」で育った欧米の子供が大人になったら、どうなったのか…

人を殺めたり、横暴であったり、社会的人格が欠如しているとも捉えられる人たちが、ある年代を中心に増え始めたのです。なぜなのか?それを検証していく学者さんがいたのです。

もう、ここまできたら皆さんもなぜだかお分かりになりますよね?そうです。産業革命時代に提唱されていた育児法に原因があるのだと。

抱っこしてあげる・抱きしめてあげる事に「やり過ぎ」なんてない!

「もういいよ、ママ」と言われるまで、いくつになっても、もっともっと抱きしめてあげましょう。
さて、冒頭で述べた「抱き癖」についてです。赤ちゃんは、お腹の中にいるときには、ママのお腹の中で羊水にプカプカ浮いて、ママと常に一緒で一心同体です。それが、生まれたらすぐに外の世界に出され、肌の温もりもなくなり、すごく寂しい気持ちになるのです。
お腹の中の赤ちゃんの気持ちになってみてください。きっと、生まれて後も、お腹の中の温もりを求め続けるはずです。だから泣くのです。

抱っこされてママの温もりに包まれたい。ママの温もりを感じたら情緒が安定して、安心感を覚えるです。
ギャン泣きしていた我が子を、抱っこしたとたんに泣き止む、という経験はほとんどの方がしていると思います。
だから、泣いて抱っこを求めるのです。お腹がすいているとか、おむつを替えて欲しいなどの物理的欲求を除いては、です。

 

泣かせると肺が強くなるって本当!?

その抱っこが大変でストレスになったりするママを擁護するために誰かが、言いだしたのが「泣かせると肺が強くなる」と言う言葉です。そもそもは、ママの育児ストレスなどを軽減するために誰かが言った「泣かせると肺が強くなるから、少しくらい泣かせても大丈夫だよ。そんなに心配しないで」が「泣かせたほうが良い」と言う違う解釈になっていったのです。

赤ちゃんは、「寂しい」「不安」「温もりが欲しい」という心理から泣くのがほとんどです。それを泣かせっぱなしで放っておくと、次は怒りの「泣き」に変化するのです。
大人でも似たような状況だと、同じような心理になるはずです。目の前に助けてくれる人がいるのに、不安を取り除いてくれる人がいるのに、助けを求めても見て見ぬふりをされると、次第に悲しみから、怒りに変わってくると思いませんか?
こんな小さい身体に、怒りを覚えさせる必要はあるのでしょうか?

あなたのお子さんも、もっともっと抱きしめてって、きっとお母さんを求めていますよ。

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