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有機栽培と自然栽培のおはなし

有機栽培と自然栽培のおはなし

食育を学んで20年以上ですが、それでもわからないことはたくさんあります。
しかし、すでに分かっていることを何度も聞いたり読んだりしすぎているため、自分以外の人も既に知っている知識だろう・・・と思い込み、講義の際に話をカットしたり、説明不足になったりしていることが多くあることに気づきました。

農薬についても医学や情報(コンピューター)の世界と同じく進化しています。有機農法の在り方もより良い形へと変わってきているのです。
そこで、少しずつ書き綴ることにしました。

まず「食・農・畜・水と環境を一つにして行動する」ことが大切です。

とても感慨深いことだと思います。

食べる事と農業・畜産業・水産業とは切り離せない関係にあります。
(Eat Agriculture Livestock industry Fishing industry environment)

その関係をもっと深く見つめなおし、それらのお仕事に直接携わっている方達に感謝することからスタートです。

 

有機栽培と自然栽培について

まずは農業のお話の話をする前に基本的なことをお伝えいたしますね。

有機=オーガニック です。日本語表記か英語表記かの違いです。

私のスクールで話をするとき、2回に1回は有機とオーガニックが同じことを指していることを初めて知ったという方がいらっしゃいますのでね。

 

農薬について

 

農薬の個別の動物試験などから、神経系、免疫系、生殖系などへのあらゆる毒性が、人にも出現することは安易に予測できます。

それは、動物に影響があるなら、少量の積み重ねでも多くの農薬を人は摂取するからです。

しかも、絶対に人への影響がない、という根拠はどこにもありません。

 

水道水から検出される農薬も複数あり、複合毒性の害は不明、とされています。

ですので、個別農薬の基準だけでは安全とは位置付けられません。

 

国への登録農薬の中には、食品安全委員会の毒性評価で、非遺伝毒性メカニズムによる発がん性物質とされているものが多数あり、それらには閾値やADIが設定されているのです。

しかし、人が病になる過程には農薬だけではなくその他の環境ホルモンや放射性物質などが混在しており、それらの重複による影響は不明としか言いようがありません。

上記の事から、日常の食卓の中で農薬摂取を減らすことも人の健康を守る術にもなります。

 

【ADIとは:人がある物質を生涯にわたって毎日摂取し続けても健康に悪影響が出ないと推定される、一日当たりの農薬や添加物の摂取量。】

神経系に影響をあたえる農薬には有機リン系、カーバメート系、ピレスロイド系、ネオニコチノイド系農薬などが、国に登録されており、これらの複数種の複合摂取で、人の健康にどのような影響を及ぼすかも不明です。

更に、こちらも問題視されています。

ネオニコチノイド系殺虫剤の「アセタミプリド」

昆虫神経のシナプス後膜のニコチン性アセチルコリン受容体に結合し、 神経の興奮とシナプス伝達の遮断を引き起こすことで殺虫活性を示すものです。

アセタミプリドは摂取しても体外に排出されると言われていますが、摂取、排出されるまでの過程の中で人体に何の影響もないとも言い切れません。

本当に全てを排出してくれるのか

このことは、農薬だけに限らず、添加物や遺伝子組み換え物質にも同じことが言えます。

○○を飲めば(食べれば)、添加物も農薬も排出されるから、大丈夫です。安全です。

という事をよく耳にします。

 

しかし、添加物や農薬の害を人体実験できないのと同じで、その○○も長期間にわたり体内の有害物質を確実に排出できているという、人体実験ができているのでしょうか?

特に、遺伝子組み換え物質は体外に排出されることなく、臓器に張り付いてしまうという報告があります。

 

多種多様な、人の「安心」を生むサプリメントは出ていますが、だからと言って有害であろう物質を容赦なく体内に取り入れても良いというわけではないはずです。

健康を気にせず暴飲暴食をしてしまえば、身体の需要と供給のバランスを崩してしまいます。

 

殺虫剤のアセタミプリドも「神経の興奮とシナプス伝達の遮断を引き起こす」とされています。

もちろん、昆虫の神経の・・・とありますが、人にも影響があるのですか?と質問されても、「人への影響はないです」なんてそんな無責任な答えも言えません。

 

野菜・果物の大量摂取によるアセタミプリド中毒患者は、未報告だからないのではなく、害があるという認識がないから報告がなく、アセタミプリド中毒の症例報告には、頻脈、脱力感、血圧低下、体温低下、代謝性アシドーシス、発作性心房発作が認められているそうです。

 

上記以外にも多くの農薬、化学肥料の問題が日本では山積していますが、それでも私がわかるのは、ほんの一部に過ぎません。

そのほんの一部でさえ、恐ろしくこれ以上知ることへの不安が生じています。

 

 

有機JASについて

  1. 種まき又は植え付けする3年前から畑の土に禁止された農薬や化学肥料を使用していないこと。
  2. 栽培中も禁止された農薬や化学肥料を使用していないこと。
  3. 使用する肥料や農薬は天然物質又は化学的処理を行っていない天然物質に由来するもののみ。
  4. 畑や施設、用具などに農薬や化学肥料の飛散・混入がないこと。
  5. 遺伝子組換えの種を使わないこと。
  6. 病害虫を防除するのに農薬に頼らないこと。

などの条件があります。

 

有機JASのメリット

有機JASのデメリット

 

 

自然農法メリット

 

自然農法デメリット

 

自然農法の立場から見たら、有機JASはまだ甘い点もあります。しかし、無農薬、無化学肥料のニンジン10トンを集める場合、大量生産ができない自然農法だと少量生産しかできないため、それぞれの生産者から少量ずつ集めなくてはならず、トレーサビリティーを調査しなくてはなりません。

 

「残留農薬を落とす~~」に注意
農薬、化学肥料は種を植える前から、芽からずっと長期的に使用しているのです。収穫されて後に残留農薬を落とす○○に惑わされないでください。

例えば、人間が生まれてから大人になるまで添加物だらけの食事を取って体の中は健康ではないのに、石鹸で体表面の汚れを落としているだけにすぎません。もちろん、放射能も落ちません。

そもそも、有機栽培や自然栽培で育つお野菜と、そうでないお野菜とでは栄養価が10倍も違うと言われています。

さらに、農薬は油溶性のものが多い為、水につけても洗い流せませんし、水洗につけすぎると水溶性ビタミンが流出してしまい、栄養価も下がってしまいますね。

(食器についた油は水で洗い流せないのと同じです。油は洗剤で落としますよね)

 

その「農薬が落ちる」や「放射能が落ちる」の商品を購入するより、最初から有機野菜を購入したほうが、身体は喜ぶと思いますし、農家さんも喜びますし、有機野菜の購入者が増えれば、価格も安価になるでしょうし、有機農法を目指す農家さんも増える事でしょう。

農家さんも本当は農薬を使用せずお野菜を作りたいと思っているはずです。

しかし、虫のついたお野菜や曲がったキュウリ、形や色の悪いお野菜がスーパーに並ぶと見た目を気にする日本人には、売れなかったり、クレームが出たりするそうです。

 

スーパーも売れない商品は置きません。消費者に需要のある商品しか陳列しません。

消費者がもっと賢くなって真実に目を向けることこそ、日本の農業を支え、身体の健康の向上に更に前進できるのではないでしょうか?

 

使用される農薬の種類や量は、日本は驚くほど多いです。OECD加盟国の2003年の農薬使用量を全耕作面積で割った比較では、アメリカを基準とすると日本が約8倍です。

OECD(経済協力開発機構)はヨーロッパ諸国を中心に日・米を含め34 ヶ国の先進国が加盟する国際機関です。

 

落とすや、排出も大事ですが、身体に入れないことを優先するのもいいかもしれませんね。
家族分の、落とすと排出する出費と、身体に入れないことの出費ってそんなに差があるものでしょうか?

自分自身と、子どもや家族を守るために、一緒に見直してみませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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